医薬品分野において、粉砕操作(技術)は製薬・製剤の重要な工程です。医薬品製造工程に用いられるホソカワの装置を紹介します。
医薬品製造におけるホソカワ粉砕機の用途・目的と使用粉砕機を示します。ファインインパクトミルUPZ、カウンタジェットミルAFG、ピコラインなどは、当社のアイソレータと統合したシステムも提供しています。
衝撃式微粉砕機 ファインインパクトミル UPZ
分級機内蔵超微粉砕機 カウンタジェットミルAFG
衝撃式微粉砕機 ファインインパクトミル UPZ
衝撃式微粉砕機 ファインインパクトミル UPZ
粗砕・整粒機 ファーマミル FM-P
スパイラルジェットミルAS
小規模研究開発用卓上ラボ機 ピコライン
カウンタジェットミル 200/1AFG
スパイラルジェットミル 100AS医薬仕様
医薬品の原薬や賦形剤など数mmの原料を10μm前後の粒子径に粉砕することが多く、衝撃式粉砕機を使用するのが一般的です。ファインインパクトミルUPZは、粉砕品の粒子径制御が容易で、分解・洗浄性に優れています。基本的なシステムは、供給機→粉砕機→製品回収機で構成されます。冷風雰囲気や不活性ガス雰囲気での処理実績も多く、実験用から生産設備まで多くの製薬会社で採用されています。
ファインインパクトミル UPZ
UPZフロー
アイソレータ内蔵粉砕機
難溶性薬物に対しては、バイオアベイラビリティ(生物学的利用能)の改善を目的に医薬品原薬を数μmまで粉砕して粒子の比表面積を大きくし、溶解速度を向上させています。当粉砕にはジェットミルが多く用いられます。
ジェットミルにはスパイラルジェットミルASとカウンタジェットミルAFGの2機種があります。カウンタジェットミルAFGは、分級ロータの回転速度の変更で、製品粒子径の制御が簡単に行え、品質管理が容易です。また、機内の固着や摩耗が少なく、特に付着性の強い医薬品原薬には最適です。医薬品原薬を微粉砕すると比表面積や表面エネルギーが増大し、粉塵爆発を誘発しやすくなります。そのため、粉砕ガスを窒素ガスなどの不活性ガスにして防止策を取るのが一般的です。
また、スパイラルジェットミルASやカウンタジェットミルAFGによる医薬品の粉砕では、不活性ガスを循環させる閉回路システムでの粉砕操作や粉砕機を窒素雰囲気のアイソレータへ組み込むことも可能です。
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