乾粉の粒子径分析を篩網によって短時間に正確に行う減圧吸引型ふるい分け機です。
20μmから4,750μmまでの乾燥した粉体をふるい分けすることができます。
回転式ノズルから噴き出す強力なエアージェットを篩網に途切れなく吹きつけ、空気の流れで分析対象となる材料を運動させます。細かい粉は速やかに取り除かれ、サイクロン(オプション)で回収されます。
システム構成図
一般的なふるい分け機との比較
従来のふるい分け機では、微粉のふるい分けが難しい場合がありました。
例えば重質炭酸カルシウム(JIS 17種、平均径 1.2μm、最大粒子径 約20μm)は凝集性が非常に強く、分散剤としてナノ粒子を混合してふるい分けされています。
目開き63μmの篩を用いて、二種類のふるい分け機により、ふるい分けした結果を図に示します。
広く使われている振とう式のふるい機では、20分間篩分けしても6割以上の粉体が篩上に残りました。
これは、ふるい分け中に微粉が凝集し、粒子が篩目開きよりも大きく成長したことと、目詰まりが生じたことが原因です。
一方、本装置では優れた分散効果と篩の目詰まり防止効果により、5分程度のふるい分け時間ですべての粉が篩を通過しています。
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