IR情報

Business_report_2026

HOSOKAWA MICRON BUSINESS REPORTHOSOKAWA MICRON BUSINESS REPORT

第82期 中間報告書

(2025年10月1日 -
2026年3月31日)

 

Performance Points

  • POINT 1

    グループ全体の受注高は406億4,400万円(前年同期比0.9%減)となりました。前期から続く大型案件における顧客の投資判断の慎重姿勢が継続していたことに加え、期末にかけて中東地域の地政学的緊張が一段と高まったことで、投資先送りの動きが強まりました。特にプラスチック薄膜関連事業では、原油価格の高騰を受けた顧客の投資計画見直しが、受注減の一因となっています。

  • POINT 2

    売上高は399億1,000万円(前年同期比3.7%増)と増収を確保しました。受注残高からの出荷が順調に推移したことに加え、対ユーロでの大幅な円安進行が邦貨換算上のプラス要因(約26億円)として寄与したことが主な要因です。なお、期中の新規受注が伸び悩んだ結果、進行基準で売上計上する案件の一部に計画未達が生じています。

  • POINT 3

    営業利益は17億9,600万円(前年同期比49.7%減)、営業利益率は4.5%へ低下しました。欧州での国際展示会「K 2025」への出展費用といった一時的な経費に加え、労務費上昇を背景とした販売管理費の増加が利益を圧迫しました。さらに欧州地域では、受注の遅延により売上が計画を下回り、収益性が悪化したことも減益の一因となっています。

Top Interview

営業利益率とROEを業績評価指標に、保有する独創技術のグローバル展開を通じて 中長期にわたる持続的成長を追求してまいります 代表取締役社長 細川 晃平

「Unique & Dominant」の深化と構造改革の断行により、
厳しい経営環境下でも持続的な成長を実現する
強靭な企業体質を構築してまいります。

代表取締役社長細川 晃平

業績のポイント:地政学リスクに直面するも、円安効果と受注残の出荷で増収を確保

当中間連結会計期間の世界経済は、AI関連投資の拡大などにより緩やかな回復が続きましたが、2月末の米国・イスラエルによるイランへの軍事攻撃を端緒に一気に緊張感が高まりました。 この地政学的リスクの再燃により、大型案件を中心に顧客が投資判断を先送りする傾向が再び顕著となり、受注高は406億4,400万円(前年同期比0.9%減)に留まりました。 売上高は、受注残高の出荷が順調に進んだことに加え、対ユーロでの大幅な円安による換算上の押し上げ(約26億円)もあり、399億1,000万円(同3.7%増)と増収になりました。 しかし利益面では、全般的な労務費の上昇に加え、プラスチック薄膜事業における国際展示会「K 2025」への出展費用といった販売管理費の増加、さらに欧州地域での売上不足に伴う収益性低下が重なり、 営業利益は17億9,600万円(同49.7%減)と大幅な減益となりました。

「ユニーク&ドミナント」の進捗:サービス事業の躍進とシステム販売へのシフト

第18次中期3カ年経営計画の基本方針である「Unique & Dominant」については、着実な歩みを進めています。 「Unique(独自性)」の面では、注力しているメンテナンスサービス事業が拡大傾向を示し、収益の下支え役として機能しています。特に欧州では新ブランド「BLUESERV」を立ち上げ、 データ分析に基づき故障を未然に防ぐ能動的なサービスへの転換を図っています。 「Dominant(優位性)」では、単体機器の販売から、エンジニアリングを付加したシステム販売へのシフトを加速させています。足元では地政学リスクにより大型案件の成約遅延が見られますが、 二次電池や食品、リサイクルといった成長領域でのトータルソリューション提案は、競合他社との差別化において確かな手応えを感じています。

当社グループの課題と解決策:欧州主力の構造改革と損益分岐点の引き下げ

最大の経営課題は、主力拠点であるドイツ・ホソカワアルピネ社の立て直しです。同社は高い技術力を誇る一方で、完全内製化モデルによる高い固定費が、市場停滞局面で収益を圧迫する要因となっています。 この状況を打破するため、2026年1月より新経営体制のもとで大規模な構造改革に着手しました。日本が「失われた30年」で培った「リーンな経営」のノウハウを導入し、適正人員の見直しや損益分岐点の引き下げを徹底します。 また、ドイツの一部の製造工場を閉鎖し、コスト優位性のあるスペインの新工場(2025年10月稼働)へ生産機能を移管するなど、グループ全体のサプライチェーン最適化により、物量に依存せずとも利益を出せる強靭な組織へと 変革してまいります。

皆様へのメッセージ:110周年の節目に、長期的な企業価値向上を誓う

ホソカワミクロングループは、2026年4月に創業110周年を迎えました。この記念すべき年にあたり、株主の皆様への日頃のご支援に感謝し、期末配当において1株当たり10円の記念配当を実施する予定です。 現在、外部環境は予断を許さない状況が続いていますが、粉体技術は脱炭素社会の実現や人々の豊かな暮らしに欠かせない「社会の公器」としての技術です。私たちはこの誇りを胸に、短期的な業績変動に一喜一憂することなく、 構造改革を完遂し、長期を見据えた成長に向けて邁進してまいります。引き続き、皆様の変わらぬご支援とご理解を賜りますようお願い申し上げます。

Financial Highlights

 

Segment Information

粉体関連事業では、受注高は前年同期比でやや減少したものの、食品向けや高性能材料向けの需要が堅調に推移し、事業環境は引き続き良好な状況が続いています。特に、茶葉粉砕用途や高性能ガラス資材・プラスチック用充填剤向けの大型案件を獲得するなど、成長分野での引き合いが拡大しています。 売上高は豊富な受注残高を背景に案件の進捗が順調に進み、前年同期を上回る水準で推移しました。また、メンテナンスサービス事業も安定的に成長しており、継続的な収益基盤として業績を下支えしています。加えて、海外案件の拡大や為替影響も売上増加に寄与しました。 一方で、原材料費や労務費などのコスト上昇が収益面に影響を与えましたが、当社では価格適正化や生産性向上に向けた取り組みを進めています。今後も環境・エネルギー分野や高機能材料分野を中心に市場機会を取り込みながら、受注拡大と収益性向上の両立を図ってまいります。 総じて、粉体関連事業は安定した受注基盤と堅調な売上成長を維持しており、中長期的な成長に向けて着実に事業を拡大しています。

 

プラスチック薄膜関連事業では、中東情勢の緊迫化や世界経済の先行き不透明感を背景に、お客様の設備投資判断が慎重化し、受注環境は厳しい状況が続きました。当上半期の受注高は前年同期を下回り、為替影響を除いた実質ベースでも弱含みで推移しました。 売上高についても、一部案件の進捗時期の影響などにより前年同期を下回りました。一方で、既受注案件の着実な遂行に努めるとともに、新規案件の獲得に向けた営業活動を積極的に展開しました。 営業活動面では、世界最大級のプラスチック・ゴム産業展示会であるK 2025へ出展し、当社の高性能フィルム製造技術や最新ソリューションを幅広く紹介しました。展示会では既存のお客様との関係強化に加え、新規のお客様との商談機会も創出しており、今後の受注拡大に向けた活動を進めています。 利益面では、厳しい競争環境の影響を受け、案件採算性が低下しましたが、高付加価値案件の受注拡大やプロジェクト管理の強化を通じて収益性の改善に取り組んでいます。引き続き、差別化技術を活かした提案営業を推進するとともに、グローバル市場における顧客基盤の拡大を図り、受注回復と収益力向上に努めてまいります。

 

News

コスメティックセンターが最高グレード『ZEB』認証を取得

2025年11月に大阪府枚方市で竣工した当社コスメティックセンターが、2026年1月に環境省の省エネ認証「ZEB」の最高グレードを取得しました。 「ZEB」は、標準的な建物と比較してエネルギー消費量を100%以上削減した建物のみが認証対象となる制度で、当施設は近畿地域で19例目の認証取得となりました。太陽光発電の導入に加え、高気密・高断熱設計や高効率空調機器の採用により実現しています。 同施設は、鉄骨造2階建て、延べ床面積1,127㎡、総投資額約15億円の研究開発拠点です。独自の「PLGAカプセル技術」を活用した製品開発をはじめ、ODM・OEM事業や通販事業に関する研究開発、営業、販売機能を集約し、マテリアル事業のさらなる成長を目指して建設しました。 今後も事業拡大と環境負荷の低減を両立し、持続可能な経営の実現に取り組んでまいります。

  • 外観
    外観
  • 発電量モニター発電量モニター

POWTEX2025に出展

2025年10月15日から17日まで、インテックス大阪で開催された「POWTEX®2025 国際粉体工業展大阪」に出展しました。 本展示会は粉体技術分野における日本最大級の専門展示会であり、「未来をつくるPX ~粉体技術で描く未来社会のデザイン~」をテーマに開催されました。 (PXは「Powder Technology Transformation」の略称です。) 当社ブースでは、粉体関連機器業界のトップメーカーとして培ってきた技術を基に、さまざまな技術や取り組みを紹介しました。 主に研究者や技術者の方々を対象とした展示でしたが、多くの来場者にご来場いただき、「未来へのヒントを得ることができた」などのご感想をいただきました。


サンテレビ「THE LEADERS」に出演

サンテレビ(兵庫県内の地域テレビ局)の「THE LEADERS~未来を創るモノづくり企業~」の記念すべき初回放送で、当社が取り上げられました。番組では、さまざまな企業のリーダー(社長や社員)に焦点を当て、製品や独自技術の開発秘話、経営理念や歴史、未来に向けた取り組みなどが紹介されています。 細川社長へのインタビューでは、会社の未来に対する思いや、社長が考えるリーダーの要件などについて語られています。 さらに、当社が創立以来貫いてきた精神として、顧客第一主義への取り組みが紹介されました。当時の取締役である猪木氏は次のように語っています。 「お客様からは現状の技術では達成できないハードルの高い要望が出されるのが常であり、その期待に応えるために、とことん知恵を絞って技術的な課題に挑戦してきた。」 最後に、未来への挑戦として、24時間無人運転を可能にする「HOSOKAWA GEN4」の技術開発の様子が紹介されています。


ホソカワアルピネ社が展示会「K 2025」に出展しました。

当社のドイツ現地法人であるホソカワアルピネ社は、2025年10月8日から15日にかけてドイツ・デュッセルドルフで開催された世界最大級のプラスチック・ゴム関連製品の展示会「K 2025」に出展しました。
「Blown film in perfection(ブローンフィルムの極致)」をテーマに掲げ、インフレーションフィルム製造における最新技術を幅広く披露し、デジタル化、自動化、サステナビリティの観点からフィルム製造の未来を指し示す内容となりました。
当社グループは引き続き、グローバルな技術革新とサステナビリティの推進に取り組んでまいります。


スペイン サラウツの工場が稼働開始

当社のスペイン現地法人であるホソカワアルピネソリッズ社(Hosokawa Alpine Solids, S.L.U.)は、スペイン北部バスク地方のサラウツ(Zarautz)に位置するエロタベリ工業団地において、新工場を建設し、このたび稼働を開始しました。 新工場は、建築面積約4,100㎡、総敷地面積7,300㎡の規模を有し、残余の敷地は将来の事業拡張に備えて確保しています。工場内には約3,400㎡の生産スペースに加え、2階建ての事務所、ラボ、テスト設備、常設ショールームを備えています。また、屋根全面に太陽光パネルを設置することで、省エネルギーと環境への配慮を実現しています。 生産フローについては、ドイツ子会社であるホソカワアルピネ社のサポートのもと、グループの品質基準と効率性に対応した体制を構築してまいります。


統合報告書(第3弾)を公開

当社は「統合報告書 2025」を発刊し、当社ウェブサイトに公開しました。本誌では、当社グループのこれまでの歩みや成長戦略・長期ビジョン、サステナビリティへの取り組みなど、持続可能な社会の実現と企業価値向上のための取り組みを、6つの資本や財務・非財務の面から解説しています。
今後も株主・投資家をはじめ、あらゆるステークホルダーの皆さまとのコミュニケーションを大切にしながら、サステナブルな社会への貢献とグループの成長を目指してまいります。
 

Special feature

 

会社概要

会社概要 2026年3月31日現在

商号
ホソカワミクロン株式会社
英文商号
HOSOKAWA MICRON CORPORATION
創業
1916(大正5)年4月18日
設立
1949(昭和24)年8月13日
資本金
144億9,600万円
従業員数
429名(単体)、1,943名(連結)

株式の状況 2026年3月31日現在

発行可能株式総数
39,738,800株
発行済株式の総数
15,730,538株
株主数
5,373名

株主メモ 2026年3月31日現在

事業年度
10月1日から翌年9月30日まで
定時株主総会
毎年12月
基準日
定時株主総会 毎年9月30日
期末配当   毎年9月30日
中間配当   毎年3月31日
そのほか必要なときは、あらかじめ公告して定めた日
公告の方法
電子公告(当社ウェブサイトに掲載いたします)
https://www.hosokawamicron.co.jp
株主名簿管理人および
特別口座の口座管理機関
東京都千代田区丸の内一丁目4番1号
三井住友信託銀行株式会社
株主名簿管理人
事務取扱場所
大阪市中央区北浜四丁目5番33号
三井住友信託銀行株式会社 証券代行部
(郵便物送付先)
〒168ー0063 東京都杉並区和泉二丁目8番4号
三井住友信託銀行株式会社 証券代行部
(電話照会先)
0120-782-031
(ウェブサイト)
https://www.smtb.jp/personal/procedure/agency/

大株主 2026年3月31日現在

株主名 持株数(千株) 持株比率(%)
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) 1,743 11.9
ACION JAPAN ENGAGEMENT MASTER FUND 140183 719 4.9
THE BANK OF NEW YORK MELLON140042 586 4.0
株式会社三井住友銀行 564 3.8
東豊産業株式会社 546 3.7
株式会社日本カストディ銀行(信託口) 490 3.3
株式会社京都銀行 400 2.6
ホソカワミクロン取引先持株会 362 2.4
JP MORGAN CHASE BANK 380684 313 2.5
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505103 296 2.0

(注1)上記のほか当社保有の自己株式(1,030千株)があります。

(注2)株式比率は発行済株式総数から自己株式(1,030千株)を控除して算出しています。

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