ホソカワミクロングループは、経済的かつ優れた技術をもって顧客の多様なニーズに的確に対応してその満足を得るとともに、社会に貢献し、倫理的指針に基づく活動を通じ、自然環境の保護に努め、次世代のための環境保全に取り組むことを経営理念として掲げています。
事業内容 | 社会への貢献 |
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二次電池電極材料
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カーボンニュートラルに向けて市場が拡大している電動車(HV/PHEV/EV/FCV)に不可欠な二次電池やモーター、シリコン太陽光パネルを製造するために必要な黒鉛るつぼ、特に欧州で普及が進む洋上風力発電機用の永久磁石や蓄電用二次電池などの製造工程に欠かせない原材料の微細化/高機能化技術を提供しています。
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積層セラミックコンデンサー原材料 |
5Gなどの通信関連や、自動運転などの車載技術に用いられるセラミックコンデンサー製造にも粉体技術は不可欠です。
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代替肉/昆虫食製造プロセス |
家畜や家禽、魚類に由来するタンパク質に代替する植物由来や昆虫由来のタンパク質製造工程に粉体技術が利用されています。昆虫を乾燥粉末化したものは家畜や養殖魚の餌としても利用可能です。
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メンテナンスサービス事業 中古機ビジネス ![]() |
メンテナンスサービス、および中古機販売事業を通じて、当社の機器を長期にわたりご使用いただくことができます。
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環境事業![]() ![]() ![]() |
当社では1970年代より、大気汚染を防止する集塵機の販売を開始し、自然環境の保護に貢献しています。
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粉体塗装![]() ![]() |
有機溶剤を使わず、健康/環境にも優しい粉体塗装を事業化しています。また、当社製品の一部にも粉体塗装を導入しています。
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リサイクル事業![]() ![]() |
PETボトル、プラスチックフィルム、さらにはケーブルリサイクルなどを通じて資源再利用に貢献しています。また、おからや焼酎粕など、従来は産業廃棄物として処理されていたものも健康補助食品などへの利用を可能にします。
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工場の屋上に設置された太陽光発電システム |
日本の本社工場の屋根には、太陽光パネル 1680 枚(1 枚当たり 275W、計 462kW)を設置し、発電された電力は工場およびテストセンターで使用しています。 | ![]() |
ドイツのグループ会社、ホソカワアルピネでは、太陽光パネルの面積4,574m2で、ピーク出力490kWのシステムを導入しています。 | ![]() |
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省エネルギーと環境対策の両立![]() |
日本の本社工場の屋根は遮熱効果を目的に2重構造とし、一部には屋上緑化を施しています。 | ![]() |
日本の本社工場では、塗装工程から発生する溶剤を吸着する活性炭装置やバフ研磨の粉塵を自社の集塵機で捕集し、工場外へ排出しないようにしています。 また試運転室にも防音設備に加えて空調を完備、作業者の環境改善を図っています。 |
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ドイツのグループ会社、ホソカワアルピネでは、工場の建物内でLEDランプを使用し、オフィスビル内のすべてのハロゲン電球を交換しました。これにより電力消費量を削減し、労働条件を改善しています。 また再生可能エネルギー源(水力発電)からのみ電力を購入しています。 |
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有機溶剤を使用しない塗装システム販売![]() ![]() |
ドイツのJ.Wagner GmbHと、粉体塗装装置販売の合弁会社(ホソカワミクロンワグナー株式会社)を1996年に設立しました。液体の塗料とは異なり、噴きつけ塗装で対象物に当たらなかった塗料を回収して、ムダなく再利用できるという特徴もあります。 | ![]() ![]() |
有機溶剤を使用しない塗装方法の採用![]() ![]() |
粒子画像解析装置、パーシェアナライザ(PAS)では、粉体塗装を採用しました。主に測定機を対象として、粉体塗装の採用を広める予定です。 | ![]() ![]() |
大気汚染防止法への貢献![]() |
1970年に、ばいじんの規制が日本全国で施行され、ごみ焼却場や工場の排気は、ろ過して、清浄な空気にして排出することが求められました。当社はこの法律の改正よりも前に、Pulverizing Machiner Co.とクロスライセンス契約を締結し、筒状のフィルタの外側でばいじんを捕集し、圧縮空気により定期的に払い落とす集塵機を導入していました。 この装置を大気汚染防止のために設置すると、高い集塵効果と共に、従来の装置よりもフィルタ交換のために集塵機を停止させる回数が激減し、生産効率の向上や保守作業の時間を削減することができます。 |
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ダイオキシン対策![]() ![]() |
プラスチック、塩ビ、ゴムなどを安心して焼却処理するためには、飛灰に含まれるダイオキシンをできる限り排出しないようにすることが必要です。そのため当社では厚生省の構造・維持管理基準に準じた焼却設備ダイナックスシステムを開発・販売しました。ダイオキシンの排出量を0.1ng-TEQ/m3N(*)以下に抑制することができます。最新の連続大型炉に匹敵するダイオキシン抑制能力を持つ設備であり、様々なお客様にご採用いただきました。
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モーダルシフトによるCO2の削減![]() ![]() |
ホソカワアルピネ社が位置するドイツ アウクスブルクの貨物物流センター内に建設されたロジスティックセンターでは、鉄道流通に適した立地を生かし、製品の輸送方法をトラックだけでなく、鉄道も利用できるようになりました。これにより年間約640トンのCO2 排出量の削減が可能となります。 | ![]() |
マイクロプラスチックを使用しない化粧品・育毛剤![]() |
当社が開発、グループ会社であるホソカワミクロン化粧品株式会社が販売している化粧品や育毛剤は、PLGA(乳酸・グリコール酸の共重合体)の活用をキーテクノロジーとしています。この材料は生体内分解・吸収性(生体適合性)を持つ安全性の高い基剤であり、化粧品で多用されてきたマイクロプラスチックの海洋投棄(汚染)の問題のない、環境にやさしい加水分解性材料です。 | ![]() |
モノマテリアル化への対応による循環型経済への寄与![]() ![]() |
食品や洗剤の容器などに広く使われているプラスチックフィルムですが、異なる種類のプラスチックを一体化させているためリサイクルが困難という問題があります。そこで一種類のプラスチックを、様々な技術を活用して異なる特性を持つフィルムを作り出し、それらを一体化させるモノマテリアル化が欧米で進んでいます。 また生分解性のフィルムへの転換も進みつつあります。ホソカワアルピネでは、それらのフィルムや最終製品を製造するメーカと共同してビジネスを進めています。 |
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生活の質(Quality of Life)向上への寄与![]() |
当社の粒子設計装置は数μmから300μm程度までの粒子に、別の超微粒子を乾式で被覆することができます。この技術を使うと、医薬品ではコーティングで苦みを抑える(治療における苦痛の低減)、あるいは溶け方を制御する、錠剤の固さを制御する、といったことが可能になり、QoLの向上に寄与しています。 またそうして加工された粉体の取り扱いに大きく影響する粉の流れやすさや、水の浸透性を測定する機器も開発・販売しています。 |
環境への影響を最小限に抑えるために、私たちの製品はエネルギー消費の低減に貢献します。これは何よりもお客様にメリットをもたらします。特に粉砕機や乾燥機は、非常に大きなエネルギーを消費する装置であり、わずかでも改善できれば、お客様の省エネルギーに大きく貢献し、環境に対して優しいシステムを構築していただくことができます。