概要

コンテインメントに関するホソカワの装置を紹介します。

高薬理活性薬品、毒性のある化成品原料、人体への影響が心配されるナノマテリアルなどケミカルハザード物質（危険・有害物質）を扱う工程では、物質飛散による環境汚染や作業者への曝露を最適なレベルで防御する必要があります。コンテインメント装置は発塵部の封じ込め、または飛散した物質の速やかな回収によって、ハザード物質の空気中への飛散や作業者が曝露するリスクの低減および原料の汚染防止を図ります。また、封じ込め範囲を小さくすることで従来のハザードルームなどと比較し、設備・管理コストを低減しています。

【コンテインメントレベル　100～<1000μg/m³】

製品袋を膨張パッキンで固定し、充填時に発生した粉塵を吸引することで外部への粉塵飛散を防止します。精密計量器を組合せた自動計量システムを含め豊富な納入実績を持ちます。また、ラミナーブース、セーフティブースとの組合せにより高いコンテインメントレベルにも対応しています。

【コンテインメントレベル　100～<1000μg/m³】

空気吸込部の吸引制御による水平気流の実現で、乱流の発生が少なく、一方向への空気流によってハザード物質の上流側への飛散を防止します。シンプルな装置構成で移動などが容易に行えます。充填、排出、計量工程などで活用されます。

【コンテインメントレベル　10～<100μg/m³】

天井部からの空気吹出しと吸込み部の流れを制御することでハザード物質の飛散と作業者への曝露を防止します。作業手順に制約はありますが、厳密な封じ込め技術であるアイソレータと比較して高い自由度があります。独特な構造によって垂直気流を制御し、ハザード物質の封じ込めを実現しました。作業内容に影響されますが、グローブ付スクリーンを併用することでOEL1μg/m³レベルまで対応可能です。

【コンテインメントレベル　0.01-10μg/m³】

活性度または毒性の高い原料を扱う際に用いる装置であり、OEL30ng/m³まで対応可能です。厳密な封じ込め技術が用いられ、作業内容に合わせて最適な装置レイアウトを提案します。また、三次元CAD、モックアップモデルの活用により、人間工学を考慮した装置を設計します。高薬理活性薬品開発・少量生産用に当社製粉体プロセス装置（ピンミル、ジェットミルなど）を組み合わせたアイソレータも提供します。