製品

難燃剤

概要

難燃剤の製造工程に用いられるホソカワの装置を紹介します。

プラスチックやゴムなどに練り込んだり、繊維や紙などの表面に塗布することで、可燃性の素材を燃え難くするあるいは炎が広がらないようにする薬剤のことです。
ここでは、自動車用電線被覆材などのエンジニアリングプラスチックや壁紙、床材、パテ材などの建材用の難燃剤として用いられる代表的な無機系難燃剤である水酸化マグネシウムの粉砕・乾燥処理について直接加熱型気流式乾燥機 ドライマイスタ(DMR-H)を紹介します。

内容

水酸化マグネシウムの乾燥・粉砕については、水分を多く含むケーキ状から乾粉状への乾燥と原料の一次粒子に近い分散状態への粉砕が要求されます。

従来は、ロータリキルンまたはバンド乾燥機を用いて乾燥した後、衝撃型粉砕機を用いた分散が行われてきました。これに対し、DMRを用いることで、乾燥と粉砕の両工程を同時に行うことが可能となります。
また、当装置の場合、乾燥のために機内に送入する熱風温度を400〜600度と高温にすることが可能で、出口温度との温度差を大きく取ることができるため、高効率の乾燥が可能です。この特徴により、入口温度を高く設定すれば、他の付帯設備を変更することなく処理能力を増加させることが可能となります。

また、ロータリキルンと衝撃型粉砕機を組み合わせた設備よりも乾燥に要する時間が少ない上、次工程の粉砕工程を必要としないため、総合的な処理時間は大幅に短縮できます。加えて、機器数が少なく、省スペースでの設置が可能です。

当工程は、天然ゴムや各種合成ゴム、塗料などの添加剤、合成膨張剤として食品添加剤などに使われる炭酸マグネシウムにも適用可能です。

ドライマイスタ DMR-1H

水酸化マグネシウム乾燥納入例

ドライマイスタ フロー

ご質問・ご相談はお気軽にお寄せください