アグロマスタは、一台で液体からの乾燥・造粒が可能な流動層式造粒機です。以下に紹介するPJ型とSD型があります。
アグロマスタ PJ型は、独自のスリット付円盤を使用した転動造粒と攪拌羽根を使用した攪拌造粒の機構を組み合わせたバッチ式流動層式造粒機です。
粉体原料の混合、造粒、乾燥操作を1サイクルとし、造粒条件の調整により、粒子径・かさ密度をコントロールすることができます。
アグロマスタ SD型は、1台で液体原料から直接、球形状顆粒を得ることが出来る流動層造粒装置です。従来の噴霧乾燥法では困難なバッチ運転による多品種運転が容易に行えます。
造粒部は、造粒目的に応じて通気分散板の直上にアジテータもしくはロータディスクを装着します。
流動化空気はこのロータディスクに設けた通気スリット、およびそのロータディスク外周部を通して粉体層へ供給され流動層を形成します。
この通気による流動化とロータディスクの回転に伴う転動作用によって,原料粉体は転動流動化状態を呈します。
粒子層を通過した空気を伴う粒子群は,流動層上部のフィルタバックでろ過されます。
凝集造粒や表面改質用の液体バインダの供給には,目詰まり防止機構付きの2流体ノズルが用いられます。
このスプレーノズルは,層内粒子群の上方に設置するトップスプレー方式や造粒ケーシングの側壁部に層内に向かって取り付けられたサイドスプレー式が目的に応じて使用されます。
「対向流式パルスジェット分散機構」を特長とし、転動流動層造粒法に付加的に使用が可能です。
この機構は、造粒ケーシングの側壁に流動層の中心に向かって複数本のジェットノズルを向かい合わせて等間隔に取り付け、間欠的にエアジェットを流動層の中心に吹き込むものです。
この分散機構は、一部過大造粒物の解砕を進め、均一な最終造粒品の生成を助けます。
スリット付き回転円盤の構造
対向流式パルスジェットの構造
解砕・分散・造粒・コーティング・乾燥が一台の装置内で行えます。
といった従来困難であった粒子制御が可能になりました。
水分や流動化状態を監視し、製造の効率化・安全運転をサポートします。
機内の流動層内に液体原料を噴霧宇供給させ、流動層を上昇していく過程で瞬間的に固化されて微粒子となります。
この微粒子を核として、
の二種類の成長メカニズムによって、流動層内で造粒されていきます。
従来の噴霧乾燥法では困難なバッチ運転による多品種運転が容易に行えます。
レイヤリング造粒によって、従来の噴霧乾燥法では粒子の割れ等で起こっていた発塵を無くすことができます。
再液添加や後乾燥工程が不要で、設置スペースや設備・ランニングコストの削減に貢献します。
数十~3000μmの大きな球状顆粒や、かさ密度0.6~0.8g/cm3程度の重質な顆粒など、従来の噴霧乾燥法では得られない製品が得られます。
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