第23回DDS学会で『優秀ポスター賞』を受賞
2007年6月20日(水)
6月15日に熊本日航ホテルで開催された第23回DDS学会において、当社のPLGAナノ粒子に関する DDS研究発表が『優秀ポスター賞(受賞8件/総数87件)』に選ばれました。
「経肺吸収を目的としたPLGAナノスフェアのラット気管支内投与時の細胞・組織学評価」と 題する研究発表で、大学・国研究機関が受賞する中、民間研究会社からは数少ない受賞の一つとなりました。
<発表内容概要>
経肺吸収を目的としたPLGAナノスフェアのラット気管支内投与時の細胞・組織学評価
株式会社ホソカワ粉体技術研究所 辻本広行、原香織、塚田雄亮
愛知学院大 川島嘉明
済世会中和病院 堤雅弘
著者らは、薬剤の肺粘膜吸収による全身作用を目指したDDS製剤として、平均粒子径200nmのPLGA NS(ポリ乳酸・グリコール酸ナノスフェア)からなる粉末吸入製剤の開発を進めている。
これまでに本製剤として、インスリン封入PLGA NSのラットへの経肺投与の例では、静脈注射に比べ1.6倍高い薬理効果(血糖値降下持続作用)を確認した。さらに、ビーグル犬への自発呼吸下での経肺投与でも同様に皮下注射に比べ3倍以上の薬理効果を見たが、PLGA NS自体の体内動態については十分に明らかにされていない。
そこで本研究では、蛍光標識FITCを内包したPLGA NSをラットに気管支内投与し、経時的にラットを剖検し、肺、肝臓、腎臓等を摘出後、FITCを免疫組織化学染色してPLGA NSの体内分布を組織学的に評価した。
その結果、PLGA NSは投与後数10分で速やかⅠ型肺胞上皮細胞を透過して体内循環ルートに移行した。また、肺胞マクロファージやクッパー細胞等の貪食細胞には、取り込まれにくいことなど新しい知見が得られた。