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ナノリスク対策

ナノ粒子をはじめとするナノマテリアルの生体への影響、安全性については未だ調査段階ですが、予防的見地に立った暴露防止の対応が必要であると考えられています。このため、経済産業省、環境省、厚生労働省からナノマテリアルの取り扱いに関する注意事項等が報告されています。
ホソカワミクロンではこれに対応すべく、下記の対策装置を製造、販売しております。


対策装置の例

ナノリスク対応セーフティブース
ナノ粒子をはじめとする微粒子の粉砕、回収、秤量、充填、混合時の発塵を抑制し、速やかに清浄空間を作り出すことで、健康被害を防止するための設備です。均一なダウンフローにより、塵埃を速やかに除去しますので、作業者が暴露しません。
移動式ラミナーブース
水平流型のラミナーブースです。セーフティブースよりは暴露レベルが高くなりますが(下記の表1をご覧下さい)、セーフティブースよりも安価であり、また比較的容易に増設可能ですので、ブースの大型化への対応が可能です

パウダテスタ専用セーフティブース
上記ナノリスク対応セーフティブースをパウダテスタ専用に小型化したブースです。パウダテスタや、同程度のサイズの測定器へのナノ粒子の供給などに最適です。
卓上型排気ブース
移動式ラミナーブースを卓上作業用に小型化した装置です。他の設備と同様、HEPAフィルタを内蔵しています。



粉体を取り扱う実験機や小スケールの粉砕機などについては、密閉化が困難な場合が多く、局所排気装置を使うことが多いと考えています。
この場合、上記の指針に沿った様々な装置がありますが、その選定基準のひとつとして当社が提案するのが、医薬分野で用いられている許容暴露レベル(OEL)や浮遊粉塵の環境改善指数から浮遊粉塵量を推算して、ユーザが求めるレベルの装置を選んでいただく方法です。

OEL (Occupational Exposure Limit, or Level)は最大無毒性量(許容服用量、NOAEL mg/kg/day)と作業者の体重を乗じた数値を、8時間作業した場合の吸気量(10m3)に安全係数を乗じた数値で除したものです。

環境改善指数は、各種設備やマスク等の保護具により、どれだけ浮遊粉塵をカットできるかを示す値です。大きいほど、カットする能力が高くなります。粉塵が舞っているような環境(事務所衛生基準規則によると、オフィス内における10μm以下の粒子濃度は150μg/m3以下であるように定められています)では粒子濃度が極めて高く、例えば粉塵によってその先が見えにくいような状況の場合、10mg/m3(10,000μg/m3)程度と考えられます。これを基準に、どのような設備でどの程度粉塵濃度を抑制できるかを表したのが、次の二つの表です。

表1. エアーコントロール設備による粉塵濃度の低減
設備例環境改善指数一般空調での粉塵発生レベルが
10,000時の浮遊粉塵計算量(μg/m3
一般空調110,000
局所廃棄設備52,000
水平流ブース
(移動式ラミナーブース)
100100
ダウンフローブース
(セーフティブース)
50020
安全キャビネット1,00010
アイソレータ106~10910-2~10-5
これらの設備を利用する場合、同時に保護具をつけて作業する事が多いのですが、それらの保護具にも環境改善指数が考えられております。

表2. 保護具による粉塵濃度の低減
保護具例環境改善指数一般空調での粉塵発生レベルが
10,000時の浮遊粉塵計算量(μg/m3
マスク101,000
エアマスク1,00010
加圧服10,0001
これらの数値と、NOAELを考慮して適切な装置を選ぶ事が必要となります。