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増粘剤(カラギーナン)

概要

増粘剤(カラギーナン)の製造工程に用いられるホソカワの装置を紹介します。

食品用増粘剤は、液体の粘性を高めるために添加する物質であり、ゼラチンなど動物性のもの、多糖類やセルロースなど植物性のものがあります。カラギーナンは、硫黄多糖類の植物性増粘剤の一種で、液体を吸収してゲルを形成する性質を利用した増粘剤・安定剤として古くから用いられています。海藻を原料とすることが多く、フィリピンやインドネシアなどでコットニー(Eucheuma cottonii)やスピノサム(Eucheuma spinosum)を加工して製造しています。用途は多岐にわたり、食品では乳製品やクリーム、プリン、ジャム、肉製品などに、食品以外では化粧品や衛生用品、ペットフードなどの安定剤として活用されています。

内容

ファインインパクトミル 630UPZ

カラギーナンは、海藻を原料とする増粘剤の一種であり、古くは中国、アイルランドなどで食用に用いられました。現在はフィリピンを中心に養殖された海藻を原料にして工業的に製造されています。製造方法は収穫した海藻を洗浄して塩と砂を落とした後、アルカリ処理します。その後、洗浄・乾燥・粉砕工程を経て製品となります。最近では、動物由来の増粘剤の代替品として世界的に需要が増加しています。ペットフード、化学製品の原料の一部として使用するものは、粒子径が粗く、d₉₇=200〜500μmが一般的ですが、食品や医薬製品に使用するものは、粒子径が小さくd₉₇=75〜200μmが中心となります。

工程

ファインインパクトミルUPZ

粒子径の粗い製品には、保守が容易で設置面積が小さく、ランニングコストを抑えたファインインパクトミルUPZが適しています。原料をスクリューフィーダで供給し、粉砕品を集塵機で捕集します。捕集した製品はふるいで選別し、500μm以上のものは再度機内に戻し、再粉砕します。

ファインインパクトミル フロー

ACMパルベライザ

細かな粒子径が必要な食品や医薬製品用途に適しています。粉砕部と気流式分級部を持ち、製品の粒子径の制御が可能で、製品捕集後のふるいが不要です。

また、分級機の回転速度制御による製品粒子径の調整が容易で、シャープな粒子径分布の製品が得られます。また、粉砕時の発熱が比較的少なく、製品への熱によるダメージが少ないことが特長です。

 

ACMパルベライザ フロー

カラギーナン向け納入例

乾燥粉砕 ドライマイスタ

ドライマイスタ DMR-1H

通常、粉砕前の乾燥品は10 〜15%程度の水分を含みます。
アルカリ処理した海草を水洗した後の乾燥は天日干しで行いますが、分級機内蔵型気流式乾燥機ドライマイスタDMR-Hを用いることで乾燥と粉砕の工程を同時に行うことができ、製造工程を短縮すると共に天候に左右されない効率的な生産システムが構築できます。

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