製品

  1. TOP
  2. 製品
  3. 業種別検索
  4. E-PVC(PVCペーストレジン)

E-PVC(PVCペーストレジン)

概要

E-PVC(PVCペーストレジン)の製造工程に用いられるホソカワの装置を紹介します。

製造方法の異なる各種塩ビ樹脂の中で、PVCペーストレジンは可塑剤などと混合後にペースト状になるため、一般の樹脂とは異なり常温で成形が可能です。主な用途はフィルム、壁材、床材、カーペット、ビニル手袋、シール材、プラスチゾルなど多岐にわたります。PVCペーストレジンは乳化重合、ミクロ懸濁重合によって平均粒子径0.1〜1μmに生成し、噴霧乾燥後、粉砕して出荷されます。付着性、帯電性が高く、粗粒が混入すると成形品の表面にスジや粒状突起を発生させるため、粒子径調整が必要です。

内容

ディスインテグレータ

合成されたペーストレジンは、スプレードライヤで乾燥しますが、乾燥機への投入前にスラリー中に存在するだま(凝集物)を粉砕・除去する必要があります。

この処理にはディスインテグレータ(RI型)を使用します。

ディスインテグレータはインラインで使用し、メカニカルシールを装着することで最高10bar.Gまで使用できます。内部のスクリーンは360度全周式であり、効率良くだまを粉砕できます。ディスインテグレータを使用することでPVC素粒子を0.5〜1mm以下に粉砕(解砕)します。

ACMパルベライザ ACM-300

生成された一次粒子は0.1〜1μmと微細ですが、粗粉や凝集粉が存在し、乾燥後そのまま出荷すると成形品の品質を悪化させるため、通常は乾燥後に微粉砕します。従来は乾燥後の粉砕には衝撃型スクリーン式微粉砕機を使用するケースが多くありましたが、1t/h以上の能力には対応できないため、近年は大型機種の豊富なACMパルベライザを採用するケースが増加しています。

ACMパルベライザは衝撃型微粉砕機ですが、気流式分級機を内蔵するため、部品を交換することなく分級ロータの回転数の変更で粒子径調整ができます。大型機種ではACM300型(220kW)まで納入実績があり、能力は4〜5t/hまで対応可能です。粉砕後の粒子径はd₅₀=2~3μm程度です。

付着性の強い原料ですが、パージエア、冷却ジャケットなどの採用により、品質を落とさずに連続運転を可能としています。

また、とび(粗粒混入)を嫌うため、専用の特殊ハンマおよびとびの混入を防止する分級部構造を持ち、大型生産機でも実証されています。

ディスインテグレータ モックアップ

粒子径分布

ディスインテグレータ+ACMパルベライザ フロー

ご質問・ご相談はお気軽にお寄せください