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トーラスディスク TDS

概要

U 型ジャケットを流れる熱媒体と内部のトーラス型(ドーナツ状)ディスクからなるロータの中を流れる熱媒体により、原料を内外両面より同時に加熱する
間接加熱型乾燥機です。

乾燥時間を長くとれるため、恒率乾燥区間・減率乾燥区間の両区間での乾燥を1 台で行うことができ、幅広い原料の乾燥に適しています。
また、固相重合装置の昇温機にも適しています。

原理・構造

加熱用(冷却用)ジャケット付U 型ケーシングとトーラス型ディスクを多段に取り付けた一軸ロータで構成され、ジャケットとロータの中に温水やスチーム、熱媒油(冷却の場合は、工業用水や冷水、冷媒)が流れる構造になっています。

スチームを使用する場合と熱媒油のような液体を使用する場合ではディスクロータの構造が異なります。

スチームを使用する場合、熱交換後に凝集したドレンは、ディスクロータの回転によってディッパーパイプで汲み出され、機外へ連続的に排出されます。

熱媒油のような液体を使用する場合、原料出口側から熱媒がディスクを順番に加熱し、原料入口側で排出されます。

どちらの方法でも、ディスクは均等に加熱される構造になっています。

原料は、ディスクに取り付けられたパドルによって攪拌されながら搬送されます。
パドルの角度を変えることで推進力、攪拌力、バックミキシング効果を調整できます。

本体からプローが各ディスク間に突き出しており、原料のディスクロータとの供回りを防止すると共に、ディスク間で乾燥された原料を次のディスク間へ搬送します。
このパドルとプローの作用により原料が攪拌され、効率の良い乾燥が行われます。

乾燥品は、排出口堰からオーバーフローして排出されます。

TDS構造図(熱源にスチームを使用)

特長

伝熱面積が大きい

伝熱面積の70%以上をディスクロータが占めているため、容積に対して伝熱面積が大きくコンパクトな構造になっています。

乾燥時間の調整が容易

パドルの取付け角度や排出口堰高さの変更によって乾燥時間を調整できます。

幅広い操作に対応

乾燥、昇温、冷却、熱風併用操作などの幅広い操作ができます。

排ガス量が少ない

排ガスは、蒸気と排気口付近の結露を防止する目的で流すキャリアガスのみです。

用途例

均一な製品水分や熱処理度合いを必要とする場合に適し、樹脂、食品、ミネラル、ケミカルなど幅広い産業分野で使用されています。
品温を200℃以上に昇温することが可能で特に、耐熱樹脂の乾燥・熱処理に適します。

TDSフロー 例

仕様

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