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作業者保護

作業環境の改善は、作業者を粉塵から守るだけではなく、粉塵による製品への汚染や、クロスコンタミネーションを低減させて品質を向上させるといった目的でも使用されています。


発塵・飛散・浮遊を徹底的に排除することにより、下記のことを実現します。
  • 作業者への暴露防止=安全確保を実現
  • クリーン(清浄空間)環境を制御
    飛散粉塵等の混入を防止できます
    製品品質の向上、事故・災害の低減が見込めます
  • 周辺環境の改善
    有害物質の外部への拡散防止
    コスト削減に貢献
このため、ホソカワミクロンでは、クリーン機器を適所に配置し、さらに効果的なエアーフローコントロールによってエネルギーコスト・環境負荷を低減する装置・技術を提供しています。
また当社の持つ粉体装置への供給、排出、粉砕、混合など発塵する可能性が高い装置と組み合わせた作業者保護設備や、製造場所からオフィスに粉塵を持ち込まないようにするための設備、製造現場へのフレコンや紙袋搬送時の環境改善(付着粉塵の除去による製造現場、倉庫のクリーン化)などが可能です。

対策装置の例

セーフティブース
秤量、小分け、小型粉体機器(粉砕、混合、粒子設計など)への供給、排出等の作業時に最適です。エアの循環機構を採用していますので、ナノリスク対策用の設備と異なり、空調空気を排気する事がありません
パウダテスタ専用セーフティブース
セーフティブースをパウダテスタ専用に設計した小型ブースです。

移動式ラミナーブース
水平流型のラミナーブースです。セーフティブースよりは暴露レベルが高くなりますが(下記の表1をご覧下さい)、セーフティブースよりも安価であり、また比較的容易に増設可能ですので、ブースの大型化への対応が可能です
卓上型排気ブース
移動式ラミナーブースを卓上作業用に小型化した装置です。他の設備と同様、HEPAフィルタを内蔵しています。

人用、荷物用清層圏
従来のエアーシャワーとは一線を画す、人や荷物に付着した粉塵を除去すると同時に、再付着を抑える事が出来る設備です。オフィスに粉塵を持ち込まないようにする、製造現場、倉庫のクリーン化やクロスコンタミの防止などに有効です。
ハイクリーンコレクター
集塵とクリーン化を同時に実現できる装置です。外部への排気を必要としないため、クリーンルーム内で発塵してしまうような場合の対応策としても利用できます。なおHEPAフィル仕様にすることも可能です。

人用、荷物用シャワーボックス
作業後の防護服表面や、製品容器の外に付着している粉塵を水のシャワーによって洗浄、不活性化を行い、その後でエア-シャワーによって水滴を除去します。水とエアの併用により、より優れた作業環境の保護を行う事が可能です。



粉体を取り扱う実験機や小スケールの粉砕機などについては、密閉化が困難な場合が多く、局所排気装置を使うことが多いと考えています。
この場合、上記の指針に沿った様々な装置がありますが、その選定基準のひとつとして当社が提案するのが、医薬分野で用いられている許容暴露レベル(OEL)や浮遊粉塵の環境改善指数から浮遊粉塵量を推算して、ユーザが求めるレベルの装置を選んでいただく方法です。

OEL (Occupational Exposure Limit, or Level)は最大無毒性量(許容服用量、NOAEL mg/kg/day)と作業者の体重を乗じた数値を、8時間作業した場合の吸気量(10m3)に安全係数を乗じた数値で除したものです。

環境改善指数は、各種設備やマスク等の保護具により、どれだけ浮遊粉塵をカットできるかを示す値です。大きいほど、カットする能力が高くなります。粉塵が舞っているような環境(事務所衛生基準規則によると、オフィス内における10μm以下の粒子濃度は150μg/m3以下であるように定められています)では粒子濃度が極めて高く、例えば粉塵によってその先が見えにくいような状況の場合、10mg/m3(10,000μg/m3)程度と考えられます。これを基準に、どのような設備でどの程度粉塵濃度を抑制できるかを表したのが、次の二つの表です。

表1. エアーコントロール設備による粉塵濃度の低減
設備例環境改善指数一般空調での粉塵発生レベルが
10,000時の浮遊粉塵計算量(μg/m3
一般空調110,000
局所廃棄設備52,000
水平流ブース
(移動式ラミナーブース)
100100
ダウンフローブース
(セーフティブース)
50020
安全キャビネット1,00010
アイソレータ106~10910-2~10-5
これらの設備を利用する場合、同時に保護具をつけて作業する事が多いのですが、それらの保護具にも環境改善指数が考えられております。

表2. 保護具による粉塵濃度の低減
保護具例環境改善指数一般空調での粉塵発生レベルが
10,000時の浮遊粉塵計算量(μg/m3
マスク101,000
エアマスク1,00010
加圧服10,0001
これらの数値と、NOAELを考慮して適切な装置を選ぶ事が必要となります。